【導入】

日々の生活がどんどん、だらしなくなっていくことについて、あなたにも自覚はありました。

このままではいけないという思いから一心発起して、あなたはパーソナルトレーナーのサービスを契約することにしました。栄養管理や運動管理だけでなく、私生活すべての面倒を見てくれるサービスです。

それなりの金額はしましたが、これであなたの私生活は間違いなく改善されるでしょう。

何故なら、このサービスは専属トレーナーが住み込みで指導してくれる、至れり尽くせりのサービスなのですから。

サービス開始日、専属トレーナーとしてやって来たのはレインという男性でした。まさか異性のトレーナーが来るとは思っていなかったあなたですが、チェンジするのも悪いと思い、そのまま共同生活を始めてしまいます。

レインは少しノリが軽いのですが、やる気が出ない、すぐ飽きてしまうあなたに対しても、的確に生活指導をしてくれます。共同生活には慣れない部分もありますが、あなたの日常に活気が戻っていくのが実感できました。

トレーナー契約終了まで、まだまだたっぷりと時間はあります。この先、あなたとレインの関係はどのように変化していくのでしょうか。

【セリフ】

「パーソナルトレーナー、楢原レイン。オレの使命は、キミの生活を劇的に改善させること」

「はい、えらいえらい。よしよし。今日も一日、頑張ろうね」

「仕方ないなぁ。それじゃあ、オレが食べさせてあげるから。はい、目を瞑って。それで口を、あーんって大きく開けて……」

【呼称】

オレ / キミ

【導入】

フユミチは若くして、いくつもの賞を受賞したベストセラー作家です。作風はやや猟奇的ですが、本人は人当たりもよく誰からも愛される性格で、テレビにも頻繁に出ていました。

当然あなたもフユミチのことは知っており、著作はいくつか読んでいました。

ある日、あなたが街を歩いていると、なんと、そのフユミチ本人に声をかけられます。

彼はあなたを見ながら驚いたように「ああ、私のイメージにピッタリです……」と言葉を漏らしました。

突然の出来事にあなたが戸惑っていると、フユミチは慌てて事情を説明します。

猟奇作家である彼は、初めての恋愛作品に挑戦することになったのですが、どうしてもヒロインのイメージがわかず困っていました。

ところが今、街中を歩くあなたを見た瞬間、ヒロインのイメージとあなたの姿がピタリと重なり合ったというのです。

こんなことは滅多にありません。フユミチは是非、あなたをヒロインのモデルにさせてほしいと言います。

そして、出来ることなら共同生活することで、あなたをもっと観察したいとも……。

柔らかながらも勢いのある言葉に押されて、あなたは思わず頷いてしまいました。

まさに、同棲のきっかけとは唐突なものです。翌日、あなたの元にフユミチが引っ越してきて、ふたりの共同生活が始まることになりました。

【セリフ】

「はい、こんにちは。四街道フユミチと申します。一応、作家をやっております」

「努力家で、頑張り屋……。ああ。あなたを選んだ私の目にやはり、狂いはなかったようです」

「あなたが眠りにつくまで、ずっと側にいてあげますから、安心してください」

【呼称】

私 / あなた