小学校の頃に亜蓮が同じ小学校に転校してきてから、ずっと幼なじみのあなた。おっとりしている亜蓮のことを気にかけて、昔から何くれとなく世話を焼いていた。

亜蓮は高校入学の頃に父の仕事都合で引っ越して行ってしまうが、その後もふたりは連絡を取り続けていたし、あなたは亜蓮家族からも可愛がられていた。

このたびまた、亜蓮父の転勤が決まる。兄も姉も自立して実家を出ており、母は父と一緒に引っ越しをするが亜蓮は仕事でどうしても離れることができず……。

お世話係としてあなたに白羽の矢が立った！

同居生活をするうちに幼なじみというふたりの関係性に変化が訪れて……。

僕/貴女

【セリフ】

「僕、その、なんにもできないから、転勤で家族が誰もいなくなっちゃってどうしようかと思ってたんだけど……、幼なじみの貴女がいてくれるなら安心して過ごせると思う」

「だって僕も、貴女に行ってほしくないんだもん。僕の家に来てくれてからずっと、貴女は忙しくしてるし…………そろそろ、ゆっくりしてもいいんじゃないかな？」

「いない間ずっと貴女のこと考えてたんだ。今日はずっと……、時間が過ぎるのが遅かったよ……だからもうちょっとだけこのまま……ぎゅうってしてていい？」

歌舞伎町のハローワークに行った帰り、あなたはキャッチに絡まれていた。

偶然通りがかった永遠は、慣れてない子だなあ、と通り過ぎようとするがどうにも気になり足を止める。

ホスト界では有名な永遠。「この子、俺の姫だから」とあなたの肩を抱き、救出した。

お礼をしたいと言うあなたと、永遠は連絡先を交換し、連絡を取り合うようになる。

その後また偶然にも、ハロワ帰りにキャッチに絡まれているあなた。永遠は、やれやれと思いつつまた救出し「キミは全然擦れてなくて純真だから、俺らの毒牙にかかっちゃダメだ」と、うちに来るよう提案した。

そこでゆっくり、自分の人生に合った道を探せばいい。

ふたりの同棲生活がスタートする。

俺/キミ

【セリフ】

「改めて、今日から同棲生活よろしく。これからも『永遠（とわ）さん』って呼んでくれれば大丈夫だから。ああ、あとこの俺の家、もう自分の家だと思って気兼ねなく過ごせよ？　遠慮はナシで。分かった？」

「（照れ）……あー……、ちょっと子どもみたいだったな。誰かが作ってくれたごはん食べるのとか、もういつぶりか分からないくらいでさ……」

「このままキミの転職活動が上手くいって、ひとりでがんばれるってときが来たとしても……、それでもここにいて、なんでも俺に相談して、どんなときも俺のことを頼りにしてほしい」