久遠とあなたが最初に出会ったのは、久遠が教育実習生としてあなたの通う高校にやってきた時でした。

第一印象は「かっこ良くて頭が良さそう」。若くて高身長、イケメンの彼は周囲の女子から大人気で、あなたも内心では「いいな」と思っていました。

しかし2週間の教育実習期間で、彼のドS気質が少しずつにじみ出てきます。表面上はにこやかでも、なんか怖い。それがあなたを含め、高校生たちの久遠先生に対する印象でした。

ところが実習最終日にちょっとした出来事が起こり、それが理由でほんの少し、お互いの記憶が2人の胸に刻まれることに……。

数年後、ひょんなことから偶然再会する2人。あの教育実習最終日に起こった出来事がきっかけで、あなたは彼の部屋へと遊びに行くことになります。

しかしそこで見たのは、散らかり放題の汚部屋！なんでも器用にこなす彼ですが、家事全般だけが壊滅的にできないことが判明。

「こんなのほっとけない！」と、あなたは強引に彼の家に通うことにします。そして次第に、会社からも近く居心地の良い彼宅に住み着いてしまい……。

【セリフ】

「参考までに聞くが、それをしてきみに何のメリットが？メリットとかそういう問題じゃない、ね。なるほど」

「あの公園に猫が捨てられてるのを見つけたのは偶然だった。猫好きとしては放っておけないだろう？」

「なんだ、この気持ち…　こいつの寝顔なんて今までいくらでも見たっていうのに　…くそ、どうかしてる」

【呼称】

俺/ お前

日頃から干物女としてだらしのない生活をしているあなた。

そんなあなたを見かねた職場の上司が、知り合いの執事をこっそり派遣することから奇妙な物語が始まりました。

ある日、いつものように家でゴロゴロしながらお酒を飲んでいると突然チャイムが鳴ります。出てみるとそこには、ビシッとスーツを着た男性が！

唖然とするあなたに満足な説明もせず、男性は「執事の堂城です。今日からよろしくお願いします」とにっこり微笑み、部屋に上がろうとします。

何も知らされていないあなたは当然拒否しようとしますが、既に依頼を受けている彼も引きません。結局、彼をそのまま家に上げることに……。

おっとりとした様子の彼に不安を抱くあなたですが、ひとたび家事を始めると彼の様子が一変！匠と見紛うほど超テキパキと作業をこなし、あっという間に部屋はピカピカ、おまけにおいしいおつまみまで出てきて、もう最高！とあなたは大喜び。

かくして、干物女と執事の不思議な同棲生活が始まりますが……。

「はじめまして、花盛りコンシェルジュサービスから参りました、執事の堂城と申します」

「ふふ、そうでしたか。まあ私のことはお気になさらず　そのへんに落ちている塵とでも思っていただければ…　いえ、私がいながら主人の部屋に塵が落ちているなど、あってはならないことですね」

「おかしいですね。私、お嬢様に恋人ができるかもと考えると、胸のあたりがひどくモヤモヤします。これは… なるほど。どうやら私は、男性として貴女に惹かれているようです」

【呼称】

私/ お嬢様