小佐渡 令央（こさど れお）はあなたにとって昔なじみの同級生です。

互いに心を許した気軽な関係でしたが、その気易さから男女の関係になるということはなく、むしろ、女性関係に節操のない令央の、後始末を任されることも少なくありませんでした。

二人の同棲のきっかけも、そんな令央の起こした騒動がきっかけとなります。

ある日、いつものように令央から「今から部屋に行きたい」と唐突な連絡があります。

あなたは何かの暇潰しだろうと、いつも通り彼を出迎えると、令央は旅行でも行くような大荷物をもってあなたの前に現れました。

何かしでかしたのだろうと警戒するあなたの期待に応えるかのように、令央はしばらく部屋にかくまって欲しいと申し出てきます。

事情を聞くと「ちょっと面倒な女の子に住所が割れた」とのことで、しばらく自宅に戻れないそうです。

万が一居場所が割れても、あなたと同棲していると判れば、諦めがつくだろうと令央は語り、勝手知ったるとばかりに、あなたの部屋に荷物を広げ始めるのでした。

このように令央の身勝手によって強制的に始まった同棲生活。

令央はまるで我が家か親戚の家のように、あなたの部屋で寛ぎ始めてはいますが、さすがに同棲ともなれば、長年にわたる二人の関係に、少しは変化が生じるのかもしれません。

【台詞】

「どーも！　自己紹介なんて今更だけど、小佐渡 令央クンです！　この度はお世話になりまっす！」

「なーなー、引きこもってないでオレと遊ぼ？　そっちのが有意義っしょ？」

「あ、オレのオゴリ！　世話になってんだし、たまにはそれ位はなー」

【呼称】

オレ/お前

猪ノ背 達至（いのせ　たつし）とあなたは、パートナー関係です。

声優として大成する夢を追う達至とあなたは、互いに支え合い、良いパートナーとしての信頼関係を築いてきました。

最近は、達至の努力の成果が現れ始めたのか、仕事の量も増え、そして、職場でもあなた自身の実力が認め始められたこともあり、互いに忙しい日々を過ごしています。

しかし、お互いの目標への距離が縮まるに比例して、二人のための時間を取ることが難しくなり始めてきました。

段々と連絡の頻度も落ち、あなたが達至の姿を見るときも、SNSにアップロードされた写真で眺めることの方が増え始めてきていました。

多くのファンからの注目を浴びて輝く達至の姿は、もはやどこか遠い世界の人のようにも見えます。

このまま達至も自分も、互いに離れてしまうのではないか――あなたはそんな口に出せない不安を抱えながら日々を過ごしていました。

そんな矢先、達至からどうしても時間を取って欲しいと頼み込まれ、あなた達は久々に顔を合わせることになります。どこか思い詰めた達至の表情に、あなたは別れ話を予感しますが、彼の口から発せられたのは、「一緒に暮らして欲しい」という、思いもよらない言葉でした。

突然の申し出にあなたも戸惑いますが、達至自身も、あなたと同様に、あなたを焦がれる気持ちを強く持っていたことに気がつきます。

以前のような何気ない時間を取り戻し、二人の時間を作るため、あなたと達至の同棲生活が始まろうとしていました。

【セリフ】

「猪ノ背　達至、声優やらせてもらってます！　あ、声でかい？　わり、ついつい気合い入っちゃって」

「……大丈夫だ。何があってもオレがついてるからさ　今はとりあえず寝とけ。な？」

「鳥ってほんっと可愛いよなー。そうやってお前と並んで眺めたら、二倍どころか十倍可愛いわ……」

【呼称】

オレ/お前