【導入】

アヤトは、あなたと一緒に働く同僚でした。彼は若いにもかかわらずとても優秀だったため、多くの仕事を任されるようになります。

頼まれれば嫌とは言えない性格のアヤトは、毎日終電まで残るような激務の日々を過ごすようになり……ついには身体を壊し、会社を休むことになってしまいました。

肉体的にも精神的にも病んでしまった彼ですが、あなたと一緒にいるときはとても調子が良いのです。どうやら、かつての仕事仲間である、あなたにだけは唯一、心を許せるみたいです。

アヤトに無理をさせてしまった会社は、彼に過ごしやすい環境を提供しようと考え、なんと、社宅であるあなたの部屋にアヤトを同居させてしまいます。

突然のことに最初は戸惑うふたりでしたが、共同生活は意外と上手くいっているようです。

【セリフ】

「いつも隣に居てくれてありがとうございます。いつか私が元気になったら旅行に行きませんか？」

「……はは、ダメだな。あなたを縛りたくはないと思っていたのに。嬉しくて閉じ込めてしまいたくなります」

「このままずっと……一生、私と一緒にいてくれませんか」

【呼称】

私 / あなた

【導入】

かつては、30ヶ月連続で売り上げトップに輝く売れっ子のホストでしたが、数ヶ月前に、誰にも理由を告げることなく引退してしまいました。

あなたとは引退直後にBARで知り合いました。仲良くなって何度か飲みに行くうちに、お金がなくて困っていると言って、無理矢理家に転がり込んできてしまいました。

かなり稼いでいたはずなのに、詐欺師に騙されて無一文になってしまったそうなのです。

あなたは困ってしまいますが、甘え上手な彼の言葉を拒絶することができません。これが元・売れっ子ホストの力……ということなのでしょう。

あなたは身構えて実際の共同生活に臨むものの、肩すかしを食らってしまいます。何故ならあなたの予想に反して、イッセイがとても紳士的だったからです。

家事の分担はきっちりとこなし、あなたの嫌がることはしません。それどころか、働くあなたの心身をケアしようと、最新の気遣いを見せてくれます。

ふたりで過ごすうちに、ふたりの距離はゆっくりと縮まっていくことでしょう。

【セリフ】

「ほらよ、俺特製のチャーハンだ。お前の料理も美味いけど、これだけは負けらんねぇな」

「おいおい、そんな格好で廊下をうろつくんじゃねぇ。俺が狼だったらどうするんだ？」

「俺が添い寝してやらないと、眠れないのか？」

【呼称】

俺 / お前

【導入】

コウヤはコミュ能力抜群で、元気いっぱいな大学生です。

彼は四年生なので、単位や内定は完璧だったとしても、もちろん卒論は書かなければなりません。しかし、彼はちょっと変わった研究室に入っていて……卒論のテーマは、なんと「若手会社員の生活実態」だったのです。

コウヤにとって知り合いの会社員と言えば、内定先のメンターである、あなたしかいません。あなたはコウヤにお願いされて、研究対象を引き受けることに。

ところがその研究は、あなたと一緒に生活でもしなければ調べられないほどに細かい内容だったのです。結局、コウヤはあなたの部屋で同棲することになります。

こんなふたりの共同生活は、そして卒論の研究は……上手くいくのでしょうか？

ちなみに、コウヤのお兄さんはあなたの会社に所属しているようです……。

【セリフ】

「起きないと本当にしちゃいますからね、チュウ……」

「あなたには……オレのことだけを見ていてほしいんです！」

「オレ、この研究が終わってほしくないな……って思うときがあるんです」

【呼称】

オレ / あなた

【導入】

ツキオは、物腰の柔らかい着物男子です。

彼が着こなすとどんな着物でも映えるため、雑誌や映像作品などの着物モデルとして引っ張りだこです。

更には着物のデザインまでこなすのですから、天に二物を与えられる……とはまさに彼のことでしょう。

あなたはツキオの着物展を訪れた際、デザイナーであるツキオに対して、鋭い感想を伝えたのですが、そのことがきっかけで、あなたは彼に気に入られることになります。

妻藤家の者は先祖代々、着物に関わる仕事に就いており、ツキオも中学卒業後すぐに着物の世界に飛び込みました。

ところが、その後すぐに問題が起きます。古き伝統を大切にしたい妻藤家と、新しい価値観をどんどん取り入れたいツキオは事ある毎に衝突してしまうのです。

もう、こんなところにはいられないと、ツキオは家を飛び出すのですが、転がり込んだ先というのは、なんと……あなたの部屋でした。あなたを選んだ理由は、センスがいいから。

集中できる環境ということで、ツキオはモデルの仕事を減らし、部屋で一日中デザインに没頭します。

纏う雰囲気とは裏腹に、少し強引なツキオとの共同生活……一体どうなっていくのでしょうか。

【セリフ】

「あなたは本当に偉いと思いますよ。これからも、この調子でお願いしますね」

「おやおや、そんな物欲しそうな顔をして。甘えん坊なんですから」

「僕にはあなたが必要なんですが……あなたにとっては、どうなんでしょうねぇ。僕のこと必要ですか？」

【呼称】

僕 / あなた