【導入】

あなたも会社で責任ある立場を任されるようになってきました。しかし、私生活がだらしないというところが、玉に瑕でもあります。

そこで会社は、あなたの私生活をサポートするため、そして人間的な成長を促すために、執事を雇うことにしたのです。

ある日、あなたが家に帰ると、そこには恭しく頭を下げる執事黒瀬の姿が……。事前になんの連絡も受けていなかったあなたはびっくりしますが、黒瀬としてもあなたのサポートは業務命令。強制的に共同生活が始まってしまうのです。

しかし、執事のいる生活というのはとても良いものです。少し神経質でマナーに五月蠅い面もありますが、会社から帰ってくれば温かい料理が待っているし、病気の時は看病してくれます。

ただ、少し寂しいのは、彼にとってこれはあくまでも仕事だということです。あなたに対して何か特別な感情を抱いているのかと言えば、決してそういうわけでは……ない……はず？

【セリフ】

「今日のお嬢様も一番可愛いですね。お手をどうぞ、お嬢様」

「お嬢様、その言葉遣いはいけませんね。外で恥をかかないよう、少し矯正させていただきましょう」

「高熱で倒れるなんて、まったく……いつも限界まで無理をするから、こうなるんですよ。

……辛いのなら、すぐに私を頼ってください。私は、あなたの執事なんですから」

【呼称】

私 / お嬢様

【導入】

水泳選手の両親からスパルタ教育を受け、中学時代は日本でナンバー1の水泳選手でした。日本中の期待を一身に受ける存在として、セイヤは中学卒業後、あなたの勤める会社とスポンサー契約を結びます。

ところが、しばらく経ったある日のこと、セイヤは突然練習から逃げ出してしまいます。

セイヤが逃げ込んだ先は、会社で唯一、信頼を寄せていたあなたの部屋でした。

話を聞くと、どうやら彼は泳ぐことをあまり好きではないようです。そして、将来は漫画家になりたい……と、あなたにだけ夢を打ち明けてくれます。

それを聞いて、あなたはセイヤを会社に戻さないことを決意しました。本人の好きなことに、打ち込ませてあげたい……。

どうにか交渉して、会社からは6ヶ月間の猶予を貰いました。その間に、どうやって会社を……そしてセイヤの両親を説得するか。あなたは考えなければいけません。

【セリフ】

「なぁ、どうしたんだ？もしかして落ち込んでる？」

「ごめんな、オレ男なのにこんな弱っちくて……。でもなんかアンタといるとこう、心が落ち着くんだ……」

「ごめん。ここにいるの、やっぱ迷惑だよな。でもオレには、あんたしかいないから……」

【呼称】

オレ / あんた

【導入】

ゆきながは幽霊です。あなたがこのマンションに引っ越してくる前から、ずっと部屋に住み着いていました。

引っ越し初日に、何もないところから突然話しかけられてあなたは驚いてしまいますが、話してみればすぐに意気投合。なし崩し的に同棲することになってしまいます。

ゆったりと大人びた語り口調ですが、子供のようになんにでも興味を持ちます。そのため、とても物知りなようです。

結構昔の人のようですが、記憶が曖昧で生前のことは覚えていません。どんな理由でこの世に留まっているのかも分からないため、成仏することも難しいようです。

壁を通り抜けることなど朝飯前ですが、紳士的な性格なので、あなたのプライバシーを犯したりすることはありません。また、実体を持つこともできるので、家事全般はお任せしてしまって大丈夫です。……あれ？　意外と上手くやっていけそうじゃないですか？

【セリフ】

「私はこの部屋に住んでいる幽霊、ゆきながと申します。」

「自分で起きるのが大変でしたら、私が抱えてリビングに連れていっちゃいましょうか？」

「ふふっ、私が実体を持てる幽霊で良かった。だって、あなたに触れられるのですから……」

【呼称】

私 / あなた